2016年10月7日金曜日

不意の日は今なお昏し著莪の花 渡辺誠一郎

不意の日は今なお昏し著莪の花 渡辺誠一郎
「小熊座」10月号・東日本大震災五年記念特集。「不意の日」とは、どんな日だろうかと思い遣ります。不意は、思いがけないことですから、だしぬけにあの震災の日が蘇ってくる日ではないでしょうか。そんな日は、今なお昏く誠一郎さんを襲います。コメントは、「震災から五年が過ぎたが、いまだに海を直視できない」と始まっています。木蔭の内にあって鮮明に小さな花を伸ばす「著莪の花」であればなお、不意の日は訪れやすいのです。
*大阪市内で見つけた露草。

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