2016年11月10日木曜日

焚火の輪おのずからなる隔たりに 花谷 清

焚火の輪おのずからなる隔たりに 花谷 清
「俳句四季」11月号。漁師町に育ちましたので、冬の時化た日など、浜でよく焚火を囲む漁師の姿がありました。会話していることもありますが、黙って焚火を囲みながら海を見ています。火を囲んでいるのに隔たっている、その隔たりは、互いを侵すことのない距離や位置を取っているのです。だからでしょう、一人が加わると焚火の輪は少し広がりました。
*岬町小島の海岸線。

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