2016年11月22日火曜日

わが机四肢ふんばつて秋深し 正木ゆう子

わが机四肢ふんばつて秋深し 正木ゆう子
「俳句あるふぁ」12-1。気をつけていても机には、どんどん物や本や紙が溜まっていきます。なかでも、もっともやっかいなのが、この私自身かもしれないと、そんな正木さんの声が聞こえてきそうです。しかし、机はものともせず、四肢をふんばつています。いや、机はそれらのものを静かに受け止めているようです。いつもきれいに片づかないけれども、その片付かない中から生まれる言葉が、秋を深めていくようです。

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