布団重たし風の渚をおもうとき 池田澄子
「俳句あるふぁ」12-1。このごろ、布団が重く感じられるのは、冬の布団に替えたからでしょうか。それとも、加齢のせいでしょうか。でも、布団に入りますと、取りあえず今日が終わってゆく安堵がやってきます。そんなとき、池田澄子さんは「風の渚」を想い浮かべました。「風の渚」というこの一語だけでも、様々なイメージの広がりをもつ詩です。布団は重く、この身も重くなってゆくけれども、私たちは、いつでも、どこからでも、自分の「風の渚」に出かけることができるのですね。
*大阪府岬町小島の渚。
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