2016年11月24日木曜日

誰からも遠い時間を木の実降る 塩野谷 仁

誰からも遠い時間を木の実降る 塩野谷 仁
「俳句四季」12月号。「誰からも遠い時間」という表現は、それだけでうつくしい詩です。誰からも遠いのは空間ですが、それが時間に置き換えられていますので、深まりと広がりが感じられます。誰からも遠い場所で、誰からも縛られない時間、その静けさを愉しむように、後から後から木の実が降って来るのです。
*大阪教育大学天王寺キャンパスの木々。

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