2016年11月25日金曜日

汝に踏ますための団栗拾ひけり 中山奈々

汝に踏ますための団栗拾ひけり 中山奈々
「俳句四季」12月号。汝と呼ぶほどに親しい人、その人のために団栗を拾うことはあるでしょう。忙しくしている人なら、木の実降る森に行ってきたよ、と。しかし、目的は話の種ではなく、踏ませるためというところに、軽い驚きがあります。団栗を踏む遊びを懐かしむ心、生きた種を踏みつぶしてしまう残酷、そのようにしてしか遊べなくなってしまった関係などなど、さまざまなことを考えてしまうつくりになっています。奈々さん、好調ですね。
*大阪教育大学天王寺キャンパスの空。

0 件のコメント:

コメントを投稿