しやぼん玉息もろともにかがやくよ 杉山久子
合同年刊句集『すばる』。大きなしゃぼん玉にしようと、ストローにゆっくり息を入れていきます。もっと大きくしたかったのですが、風が来てしゃぼん玉をさらって行きました。しばらく空中にあって、地面につきますと、遠くまで転がっていきます。このしゃぼん玉は、私の息もろともにかがやいていたのですね。「もろとも」という言葉がこんなに柔らかく使えることに気づかせてもらいました。忙しかったり、うれしかったり、思うようにならなかったり、悲しかったり、いろいろなことがあった一年。その最後の日、久子さんにこうして生きている「息」そのものを肯定されたように感じます。合同句集の刊行、おめでとうございます。
*今年作った句を色紙に、しゃぼん玉に合わせて春の句を。
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