2017年1月25日水曜日

誰も戻らぬ原発の佇つ雪の地平 寺井谷子

誰も戻らぬ原発の佇つ雪の地平 寺井谷子
誰も戻れぬ原発の佇つ花の地平
「俳句界」2月号。50句には、福島に取材した句に注目しました。「雪の地平」には、誰も戻ることのできない静寂があります。それは、やがて「花の地平」となっても、誰も戻ることができないという現実に繋がっています。2句の時間を響き合わせることで、作者の思想を目に見えるものとする、谷子さんならではのアートです。
*大阪教育大学柏原キャンパスの木々。

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