小さきを埋め戻したる蓮根掘 島田牙城
「里」1月号。(「戻」「蓮」、原句は正字)封筒に「年賀」と押されていましたので、元日に着きました。昨年は発行が遅れていましたので、もの凄いスピードで追い着かれた感じがします。牙城さんの決意を感じさせる一巻です。作品は、7句とも蓮根掘。最後に置かれたこの一句に、循環していく蓮根の命を感じます。粘土質の土の中で、どろどろになりながら掘り進んでいく蓮根。最後に埋め戻すために選ばれたのが、「小さき」それでした。訊きますと、来年のために埋め戻すのは、新芽のついた株であれば大小を問わないそうです。しかし、あえて「小さき」株を戻すところに注目した牙城さんの心意気がいいですね。
*泉佐野市内の植え込み。右上は山茶花。
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