2017年1月5日木曜日

蕪村忌の午後五時の闇与謝の海 茨木和生

蕪村忌の午後五時の闇与謝の海 茨木和生
「運河」1月号。蕪村忌は、旧暦の12月25日。このところの午後五時というと、明るさ半分暗さ半分程度でしょうか。この午後五時という設定が、苦労のうちにアートを貫きとおした蕪村の人と作品を象徴する設定です。蕪村は、僧の姿に身を変えて全国を周遊し、絵を宿代の代わりに置いて旅をしたと言われています。与謝の海は、「与謝蕪村」と名のった謂われの海であり、母の出身地でもあります。いわば、蕪村の原点をなす海に午後五時の闇が迫っているのです。
*与謝の海ならぬ岬町小島の海。私の原点です。

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