初明り体内時計遅れがち 花谷 清
「藍」1月号。外に出て働いていますと、年末から年始にかけて、一気に歩数が少なくなります。体内時計は、朝、太陽を浴びると順調に働くと聞いていますが、つい家の中で過ごしがちになります。この句の優れているのは、そのような自分の心身を「遅れがち」と観察しているところです。こうして初明りに当たっているけれども、それだけでは元に戻らないのではないかな。でも、遅れがちなことも、それはそれとして受け入れるとしよう。そんな清さんの声が聞こえてきそうな一句です。体内時計を元に戻すために、あれをしろ、これをしろとは言わない、この書き方にほっとします。
*冬休みの書き初めです。
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