箸紙を折って箸置く鳥曇 ふけ としこ
「ほたる通信Ⅱ」57号。鈴木六林男師からお酒の飲み方を教わりましたが、最初に箸は相手の方に向けたり、皿の上に雑に置いたりせずに、自分の前に揃えて置くことでした。箸置きのない呑み屋であっても、箸入れの紙を二つにおって、置くこと、と。渡り鳥が、北へ帰ってゆく時間の中で、目の前の人との時間をていねいに愉しむ。そのために、箸をていねいに扱うのだよ。そんな教えが甦る一句です。この他にも、「香天」の吟行でご一緒したときの情景が甦る句が多く、大切な一枚の通信となりました。としこさん、ありがとうございます。
*4月1日、みさき公園にて。
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