2017年6月10日土曜日

猫の子の涙らしきの付きし指 池田澄子

猫の子の涙らしきの付きし指 池田澄子
「船団」113号。猫の子の目は、とても大きく感じます。抱いていた猫を親の猫に返すと、指が濡れています。濡れていた大きな目の涙かも知れません。これからこの子は、どんな猫になっていくのでしょう。危険な目にあったり、子を産んだり、かわいがってもらったり、様々なことをこの目が視て行くことになります。微かに濡れた指は、そんな未来に触れたように感じられます。
*大阪教育大学柏原キャンパスの森。

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