島人の天蛇と呼ぶ虹立ちぬ 有馬朗人
「俳句」8月号。「天蛇」には、「てんぽう」とルビがふられている。「島人」は、「しまんちゅ」と読むのだろう。特別作品50句のうち、「琉球にて」と前書きのある9句と、「再び琉球にて」10句が構成の中心にある。50句、最後の句を引いた。琉球の人々は、地上の蛇にたいして、虹を天の蛇とみているのだろう。そう言われれば、虹も蛇も相乗的に美しく見えてくる。琉球の人々の感性に触れることは、この国が失いかけている自然へのおそれとあこがれを呼び覚ましてくれる。50句は、そう語りかけてくるようです。
同誌の239ページに仲寒蝉さんが、私の句集『日脚』を「天晴な不親切」と鮮やかに評してくださいました。寒蝉さん、ありがとうございます。
*「俳句」8月号、俳句手帳も付いてお買い得かも。
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