2017年8月22日火曜日

手花火に浮かびし恋を見てをりぬ 能美顕之

手花火に浮かびし恋を見てをりぬ 能美顕之
 俳句大学。花火を観に出かけたり、手花火をしたりすることは、非日常です。ケとハレに分けますと、ハレの日ということになりましょう。「わあきれい」そんな声が聞こえてくる手花火のひととき、ほのかな明るさに「恋」を感じました。火の粉はこの場の恋を照らすとともに、かつて恋人と見たときと同じように、濡らした土に静かに散ってゆきます。

*大阪教育大学柏原キャンパスにて。

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