2017年8月26日土曜日

海行きのバスに乗り込む残暑かな 原孝之

海行きのバスに乗り込む残暑かな 原孝之
 俳句大学。小さい頃から盆を過ぎると海で泳ぐなと言われました。海月に刺されるし、水温も思った以上に低くなる、と。そんな残暑の中、作者が乗り込んだのは、海行きのバス。海の町についても、きっと誰も泳いでいないでしょうし、海沿いの店も閉じられたままの淋しい光景が広がっているでしょう。でも、子どもたちの声や親たちの疲れた顔にふれるより、誰もいない砂浜に一人足跡をつけていく方が、心が安まるかも知れません。

*鳥取駅前の白兎たち。

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