2017年8月7日月曜日

「夏帽子」12句 岡田耕治

夏帽子  岡田耕治

傘二本持って出てゆく梅雨晴間
昼寝覚もう大人しくしていたる
口々に西瓜の種を飛ばしけり
青岬投げ込みしもの飛沫上げ
新聞を濡らしていたる外寝かな
草むしる頭の中を白くして
レモンスカッシュひと息に手紙書く
冷素麺一時間後に発つことに
いまどこに居るのと問われ蝉時雨
夏帽子一人でバスに乗ってくる
平静を保っていたりラムネ玉

先に居るかまきりと待つことにする

なお、「週刊俳句」8月6日に10句
掲載していただきました。
http://weekly-haiku.blogspot.jp/2017/08/10.html
*岬町小島にて。

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