みんなして盗人萩の膝頭
万国旗ふんわり納め冬隣
毛糸玉敷居を越えて洛外へ
一寸ずつすべらせて行く冬日向
加地弘子
目と同じ高さに香り金木犀
介護する友の句届き虫の夜
空中に声の流れて柿熟れる
鶏頭花同じくらいに傷つきぬ
久堀博美
目に力入れて視ており望の月
文月やまだ真っ新な教則本
握りたるままに眠りて秋灯下
土に触れ土より聞こゆ冬の声
宮下揺子
古切手整えられて木犀花
水草紅葉残像は父の顔
長き夜やヒップホップの続きたる
逝きし子をしきりに想う萩の花
中辻武男
芒原夕日の金波躍り出す
(和歌山県生石高原)
友人と眺め語らう菊の花
七五三晴着の裾を引き摺りぬ
未来への夢を起こせる秋思かな
*卒業する4回生と授業づくりについて考えました。
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