貘枕夢みて夢を忘れけり 柿本多映
「俳句」一月号。ウィキペディアには、〈悪夢を見た後に「(この夢を)獏にあげます」と唱えるとその悪夢を二度と見ずにすむという。〉とあります。悪夢を見ることがないようにと、貘の絵を枕に敷いて寝る風習もあります。しかし、夢を見たけれども、その夢を忘れてしまったときは、どうすればいいのでしょう。鮮明に残る夢と、目覚めと共に消えて終う夢。もしかすると、私たちの人生も、何も残らない夢のようなものかもしれないと、自らを問い続ける作家・柿本多映さんの声が聞こえてきました。
*岬町立岬中学校のビューティフル・トイレ。
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