ノックして応答の無き西瓜かな 金子 敦
「香天」四九号・招待作品。俳句で書けることと書けないことがありますが、敦さんは、俳句で書けることに全力を傾けている作家です。西瓜を手にしますと、ついトントンと叩いてしまう習性があります。それは、西瓜への「ノック」なのだと、楽しい捉え方が出現しました。でも、西瓜からは応答がありません。そのことを、ささやくように書いて、そのおかしみを共有させてくれます。敦さんの俳句のファンは、きっとこのような息遣いがたまらないのではないかと思います。もちろん、私も一ファンです。
*高知県梼原町にて。
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