2018年2月3日土曜日

いつからの一匹なるや水馬 右城暮石

いつからの一匹なるや水馬 右城暮石
茨木和生『右城暮石の百句』ふらんす堂。『歎異抄』の語りが大好きなのですが、きっと、師はこのように仰ったというスタンスが読む者を安定させてくれるのだと思います。暮石さんは和生さんにこの句を「僕の残したい一句だ」と仰ったとのこと。このことは、暮石さん自身が書くよりも和生さんがそう聴いたと書く方がすっと入ってきます。暮石さんはまた、「いつからの」は同時に「いつまでの」につながるつもりだ〉と語ったと。「いつまでの一匹なるや水馬」、うん、深い。茨木和生さん、御出版おめでとうございます。
*高知城の枯蓮。

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