石鹸の匂い 岡田耕治
法隆寺三句
大旱の月光仏に辿り着く
北面のことに涼しき涅槃像
打水を行くかんばせを深くして
合宿の一人ひとりの西瓜立つ
石鹸の匂いの中の裸かな
つくづくと命を使う熱帯夜
何もしない時間を決めて花芭蕉
生き方を変える学びの蚊遣香
商品を並び替えたる涼しさよ
汗ひいて一千字へとたどり着く
引き受けており泣虫の日焼の子
枇杷の種飛ばす答えのない問いに
ズタズタにしてジーンズの素足かな
夕立を見ている時を授かりぬ
夕立や風を整え上がりゆく
好きなだけ眠りし汗の体かな
*授業分析のためのホワイトボード。
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