落花生ひとりにかなふ灯を寄せて 大森理恵
『ひとりの灯』落花生は、花が落ちた後に花の子房が地中に潜り実が生じる事から落花生と呼ばれます。そんなことを想いながら、落花生の殻を割ってその実を口に運びます。バーボンの水割りなどが傍にあると、なおいいでしょう。天井の照明は暗くして、テーブルライトを引き寄せ、何度も読み返している詩集を開きます。辛いこと、信じられないことが次次と起こり、傷つくことの連続ですが、こんなひとときがあるからまた明日を迎えることができる。何もなくてもよい、「ひとりにかなふ灯」があればよいと、静かに励ましてくれる一行詩です。
*ホテルアウィーナ大阪にて。
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