2018年8月4日土曜日

けふのこと忘るる曲や夜の秋 永田満徳

けふのこと忘るる曲や夜の秋 永田満徳
 郵便局に勤めていた友人が、家に帰ってレコードの針を沈めるひとときが今日のあれこれを忘れさせてくれると言っていたことを想い出しました。通勤電車では、朝よりも帰りの方が、イヤホンを耳にしている人が多いようです。それぞれ、一日のつらさや辛抱から離れていくように車窓を眺めています。「暑い」「暑い」と言いながら過ごしている夏ですが、そこに「秋」を感じる感性に、静かな観察者のまなざしを感じます。
*大阪教育大学天王寺キャンパスにて。

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