2018年9月1日土曜日

台風の煽りを受けて立ち上がる 大津留 直

台風の煽りを受けて立ち上がる 大津留 直
 俳句大学。強い台風がまた近づいています。この句、何が立ち上がったのか書かれていません。そこに読み手の想像が広がります。何か倒れていたものが立ち上がったのか、強風に飛ばされたものが飛んできたのか、はたまた作者自身が立ち上がったのか。台風には、大きな被害をもたらすマイナスの側面と、このように煽られて、囃されていくプラスの側面があるようです。
*阪急「烏丸」駅地下出口にて。

2 件のコメント:

  1. 岡田先生、拙句をご紹介いただき、ありがとうございます。これを励みに精進いたします。

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  2. 私は、車椅子生活なので、立ち上がりたいという願望が強く、台風にかこつけて、えいっ、立ち上がってしまえとばかりに作ってしまいました。もしかすると、今、解説の短文を書いている花田春兆先生の影響かもしれません。春兆さんの俳句には、そのように自分を鼓舞し、人を元気づける句がたくさんあります。中村草田男先生が『折れたクレヨン』への序句「くやし涙子供の立志夙にすずし」と言っておられるとおりです。

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