2018年9月11日火曜日

そこここに父の足音栗拾ふ 永田満徳

そこここに父の足音栗拾ふ 永田満徳
 俳句大学。里山に入りますと、栗の木が見えてきます。木を揺すって栗を落とし、栗の毬を靴で踏みながら栗を取り出していきます。この木の次は、奥のあの木、その次はその隣りと、次から次に拾っていきますと、かつて父と来たときの、その父の足音が聞こえてきます。幼いからこそ身近にし、頼りにしたその足音は、いまもこの山に響いているようです。

*大阪教育大学柏原キャンパスにて。

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