秋風を待っているのは弥次郎兵衛 森田智子
「俳句α」2018秋。弥次郎兵衛は、「東海道中膝栗毛」の中で喜多八とともに失敗やこっけいを演じながら旅をします。そのころの秋風は、どんなにか待ち遠しかったでしょう。もちろん、目の前にあるのは、短い棒に人形とかどんぐりをつけ、その両手を長くして端に重りとか同じどんぐりをつけ、中心の棒を支えるヤジロベエでしょう。秋風が少少強くても、釣り合いがとれて倒れないようです。きっとこの玩具も、弥次郎兵衛のように秋風を待ちわびていたにちがいありません。
*しきじ・にほんご天王寺の学習者の作品から。
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