汝に胸我に胸あり不如帰 柿本多映
「俳句」10月号。ホトトギスは、「ホトホト」と鳴く鳥ということが語源だそうです。「不如帰」と書くのは、昔中国のある皇帝が、不品行のため退位させられて復位を望んだが叶えられず失意の内に亡くなり、「ホトトギス」と化して「不如帰去」(帰ることが出来ない)と「血を吐くまで」鳴き続けたと言う故事に由来するようです。〈Yahoo!知恵袋より〉「汝」は、そんな帰ることができず、ホトホトと鳴く不如帰でしょうか。「胸」がその思いを象徴しています。同じように「我」にもこの胸があって、同じではないけれどもホトホトと鳴きたくなることがあるよ、と。正対した胸と胸が共鳴しています。
*秋田県角館の枝垂れ葉桜。
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