春光のここには湖のある暮し 星野早苗
「膳所俳句」2019年。作者は大阪府在住ですが、大津市の膳所俳句会にかかわり、膳所俳句会をスタッフとして運営されています。この度は、日頃の成果を「膳所俳句」としてまとめられました。早苗さんを膳所に引き寄せるのは、ほかでもない「湖のある暮し」にちがいありません。鈴木六林男師も最晩年、琵琶湖へよく出掛けられました。2004年、亡くなる年の「俳句」六月号には、「藤の房湖に枝垂れて夜に入る」という、なんとも静かな句を残しておられます。膳所の地元の方々、また、膳所の湖の暮しに引き寄せられる方々の確かな足どりが刻まれはじめました。
*岬町淡輪にて。
ご紹介ありがとうございます。『膳所俳句』は非売品ですが、若干を義仲寺に置かせていただいています。毎月第一日曜日に、近くの平野公民館で膳所俳句の定例句会を持っています。地元メンバーが吟行の案内なども得意ですので、お気軽に声を掛けて下さい。六林男句「藤の房湖に枝垂れて夜に入る」も色彩の美しいゆったりとした詠みぶりの句だと思いました。琵琶湖の色が藤色になったような気がしますね。
返信削除