草鉄砲歩き疲れて打ちにけり 田邉富子
句集『埴馬』角川書店。同級生と話をしていますと、何何の数値が高くなった、疲れやすくなった、最近手術をしたばかりだと、心身の疲れを感じることが多くなりました。六十を過ぎるまで歩いてきたのですから、それもしかたのないことかも知れません。しかし、日の暮れるまで遊び廻ったあの頃のように、薄の葉を根元から折って、中の芯を目標に向け、葉の部分を勢い良く引き下ろすと芯が飛び出す「草鉄砲」をしてみたくなります。「じゃあ、ここは早い目に切り上げて、夜風に当たりながら川原を歩くことにしようよ」。
*岬町立岬中学校にて。卒業期、私の色紙を飾ってくれていました。
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