末黒野をゆくは忌野清志郎 柿本多映
『柿本多映 俳句集成』深夜叢書社。既刊句集を完全収録した上で、未収録作品1500句を含む集成が出現しました。この句は、最新句集『仮生』(2013年)にありますので、清志郎はもう亡くなっていたでしょう。多映さんが清志郎を聴いていたという驚きと、清志郎がもっとも映えるのが「末黒野」だという鮮烈さに圧倒されます。ロックンロールは、何よりもビートが命です。柿本多映さんの句には、人の心を鷲掴みするようなビートの効いた句がたくさんあることに思い至る一巻。
*岬町深日にて。
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