唇や水蜜桃に奪わるる 澤本祐子
きれいな唇だなぁと思うことがあります。その唇を見つめている、あるいはその唇と自分の唇を重ねるなどいろいろな可能性を想像します。ところがなんと、唇は水蜜桃に奪われてしまいました。どうしようもありませんが、なんとみずみずしい唇でしょう。
今日からの私になって夏の蝶 正木かおる
細胞は日々生まれ変わっています。私たちの精神もそれと同じように、新たな「今日」を迎えたくなることがあります。そんな時、目の前に大きくて、美事な揚羽蝶が現れました。この夏蝶のように今日一日を自由に飛び、自由に翅を休めよう、そんな自在さが訪れました。
特急サザンにて。
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