おのづから充つるかなしみ百千鳥 中岡毅雄
「いぶき」第八号。コロナショックの渦中にあって、どのように俳句を書くのかと問う日々が続いています。どのように俳句を読むのかと言い換えてもいいでしょう。届いた俳誌「いぶき」の第一句目が、この句でした。ステイホームが呼びかけられる中ですが、少し太陽を浴びるために1キロほど近所を歩きますと、色々な鳥のさえずりが聞こえてきます。鳥たちは今日の命を謳歌しているのです。そのことは、喜びであることにちがいないのですが、この喜びはかなしみに通じている。命を見つめてきた中岡毅雄さんならではの一句です。
*泉佐野にて。
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