2021年6月19日土曜日

耕治俳句鑑賞 岡田 登貴 大津留 直

冷酒飲む死んでも生きている人と  耕治

岡田 登貴
 六林男さん、ずっとずっと耕治さんの中に生きていらっしゃいますね。冷酒のグラスにつく水滴が、師弟の間をつなぐように思いました。

大津留 直
 この句のポイントは、このように詠うことによって、「冷酒」という季語がこれまでとは違う全く新しい輝きと味わいを与えられていることです。作者自身がそのことに驚き、その死者に対する感謝を新たにしている趣があります。



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