牛の目に匂いはじめる夏の草 耕治
桑本 栄太郎
夏草の生い茂る時季となりましたね。牛さんは新しい夏草は美味しい事を知って居り、喜び勇んで食べて居ります。「牛の目に匂う」との表現が素晴らしく、美味しい夏草を沢山食べ美味しい乳をたくさん出す事でしょう!
野島 正則
目に匂う。この措辞が新鮮な感覚ですね。嗅覚も目でとらえているような牛。実際には、ヒトの視力を1.0の標準値とすると,牛は0.04程度といわれているそうです。このため,牛は細かい形の違いは分からないそうです。牧草などの餌を鼻先で分けたりするのは、見えないがため、嗅覚が発達していて、不要なもの、害となるものを匂いで判別しているのだそうです。そんなことから、牛は何でも匂いを嗅ぐ習性があり、嗅覚は、身を守るための武器なのでしょうね。
十河 智
美味しそう!と目で見て涎が出る事ありますね。匂いは牛の目に美味しそうと思わせているのでしょう。五感が繋がっているという感じがよく出ている一句だと思いました。
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