2021年7月21日水曜日

百日紅しばらく会えぬ人のこと  耕治

 
大関博美
 季節は巡り百日紅の咲く季節になってしまった。新型コロナウイルスの蔓延から二年目の夏。いろいろな人が、子や孫、両親、兄弟姉妹、幼なじみ、友達など、会えない人があります。私は上京させた娘に会えません。どうか、健康で過越してくれることを祈ります。早くワクチン接種が進み、治療薬が開発され、平穏な生活を取り戻すことが、出来ると良いと思います。

大津留 直
 「人間」という言葉が示しているように、人は「間」、つまり、関係として成り立っているようです。このご時世、なかなか人と直接会えないことが、非常な苦しみを生んでいる。そんな中で、自分自身が「間」であることを、もう一度考えてみよ、と百日紅が言っているように思えてきます。会えない人は、実は、あなたの中にいるのだと。「万緑の野辺をわが漕ぐ車椅子同行二人ひた思ひつつ」昨日出来たばかりの拙歌です。もちろん、寂しさには変わりありませんが。

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