大関博美
敬愛のお父様の遺愛の麻の着物でしょうか。手入れをして、毎年袖を通す度に、父そのものを纏っているように思う。帯をキリッと締めて、単座して、父の来し方を自分に重ね、これからの事を考える。・・・父ならば、どう生きただろうかと。
十河 智
心に沁みます。私も母や祖母の形見の服、早くに亡くなった友人に、生前もらっていた服を着ています。着る度に、思い出しています。
麻の服は、高価で手入れも難しい。きっと大切にされていたことでしょう。季節になり出して着ていると、そんな細々とした気遣いまで伝わると思います。長く着てあげなくてはと思います。
大津留 直
それにしても、この句の「を」は凄い。その麻衣を着ると、その人になりきっている、というのだから。勝手な想像で、恐縮だが、もしかしたら、これは、鈴木六林男先生が着ておられた麻衣なのではないか。この「を」はそんなことまで想像させる。
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