2022年2月17日木曜日

巣ごもりに屋外カメラ作動中  耕治

 
仲 寒蝉
 屋外カメラは休まない。人間は家の中なのに・・・ご苦労様と言いたいですね。

桑本 栄太郎
 きょうびのコロナ禍への対策の一つとして、不要不急の外出を控える「巣ごもり」は日常定番の言葉となりましたね。外出は控えて居ても、届け物、訪問者、天候など戸外の様子は必見であり、いちいち立ち上がらなくても良いように、屋外カメラを設置の上作動中です。
 現代ならではの世相が、無季俳句のように詠われ、「巣ごもり」の憂さが見えるようです。

大津留 直
 このカメラは、防犯カメラではなく、屋外カメラと呼ばれていることに注意したい。もしかしたら、このカメラは移動可能で、早春の景観を送ってくれるのかもしれない。句の印象から言って、巣ごもりをむしろ楽しんでいる風が窺える。

十河 智
 先生の俳句に籠る様様なおもいを感じています。
 屋外カメラがあるので、安全に巣ごもり状態になっていられる。大事な眼として捉えると道具です。が、社会の至るところに取り付けられた屋外カメラが、目的外の個人も映し出してしまい、後後の追跡に使われたりするのを見ると、休みなく「作動中」に対する一種の構えのようなものも感じました。隣組とかの人の組織は作られなくとも、基本人と人の間に疑心暗鬼が生じ、屋外カメラによる監視し合う関係は、戦時中とそう変わらないようにも思えました。勘繰り過ぎかなとも思いますが、俳句は言葉、意味を考えさせてもらって行き着いたところです。

大関博美
 屋外カメラ
 難しい。でも今日はハーフパイプやカーリングを観ている. この世界を映すこの道具も屋外カメラとも言える。引きこもり、コロナこもり、雪こもり
 だが、座ったままにいろいろなことがわかる。

野島 正則
 巣ごもり、現代では、何やら身近に感じてしまいますね。

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