2022年2月21日月曜日

句集『使命』を読んで(1) 堀本吟

 


 お句集「使命」をいただきありがとうございました。読みごたえがあります。静かで、きちんとしていますが、
「幻聴を囲んでいたり白障子」は、耕治さんの今までの切り口とは少し違う雰囲気で、印象に残りました。
「天皇の透き通りたる梅雨の傘」も、情景がよくわかりそれでいて、虚(天皇が透き通る)実(傘の)がダブる所が重層性を持っていて、いいと思いました。その傾向のものが他にもあります、貴下の技法的な新局面ではないだろうかと、感じました。
 お礼一言。危険な世の中になりました。お大事に。堀本吟

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