2016年2月11日木曜日

寒卵啜れば白身遅れけり 次井義泰

寒卵啜れば白身遅れけり 次井義泰
「花苑」2016年冬号。岡田家に嫁いだ母は、私を妊っていました。飼っていた鶏の卵は祖父から順に食べることになっていましたので、なかなか母まで回ってきません。そこで母は、鶏小屋に入るとすぐに卵を生で呑み込んだことがあるそうです。少しでもお腹の私に栄養を付けたいと思ってのことで、私の大切なエピソードになっています。次井さんのこのリアルな句を読んで、ああ母の喉にも、白身がどろっと遅れて入ってきたのだと思い出させてくれました。

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