ささやかな落葉を焚いてをられけり 島田牙城
「俳句アルファ」増刊号・「いのちの俳句」。森の中の落葉はそのままでも腐葉土になりますが、庭の落葉は害虫や病気の原因となる菌を翌年の春まで持ち越さないよう焚火にしていました。(過去形)燃やしたあとの草木灰には、花を咲かせたり、根や茎を育てたりするための栄養があると言われています。焚火をすることそのものが、いのちを養うことなのです。しかも、焚火をする人への「をられけり」という尊敬には、その人のいのちや思想を受け継いでゆこうとする意思が感じられます。特集に相応しい一句に出会うことができました。
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