2016年2月17日水曜日

生きるとは帰らざること秋の風 渡辺誠一郎

生きるとは帰らざること秋の風 渡辺誠一郎
『小熊座の俳句』大宅映子さんは「死ぬとわかっていてなぜ人は生きていけるのか。その根源的な理由を考えるのが、文学部というところです」と。この句からその理由を教わったように感じています。「帰らざること」の連続、それが生きるということ。ならば、帰らざることを恐れなくともいいのかと。秋風を惜しむように、一句が立っています。

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