2016年2月15日月曜日

「駅まで」 岡田耕治

「駅まで」 岡田耕治
春の夢うなじへと日の当たりけり
弁当をゆっくり食べて恋の猫
春寒の道場にまず礼をして
ほっぺたを合わせていたり猫柳
奥の深い店にはまりて春の昼
スプリングコートやすやす転びたる
一つずつ集中のあり犬ふぐり
駅までは一緒にゆける春夕べ
封を切る前の手紙よ春浅し
春雪を濡れ来し髪の眠りかな

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