2016年5月2日月曜日

「浅蜊」 岡田耕治

「浅蜊」 岡田耕治

遠足のリュックサックを鳴らしけり
ものを食うときは並びて春の川
お玉杓子記憶の海へ放ちたる
草青む今日会う人の瞳にも
古草や背中に負いて軽くする
質問の角度が変わり松の芯
種袋振って気持を動かしぬ
蓮華草牛の咀嚼に巻き込まる
手を添えて人送り出す朧月
朧夜の骨を休めていたりけり
何時までも眠らずにいる浅蜊かな
夏兆す一枚の皿沈めおき

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