雨の地に映り汝と同時間 鈴木六林男
鈴木六林男師とは何度も古本屋を訪ねましたが、たった一度だけこれは買っておいた方がいいとすすめられた本がありました。それは、アウグスティヌスの『告白』でした。『告白』を無謀にもひと言で言うしますと、「真に存在するものは過去でも未来でもなく、ただ現在だけである」ということになるでしょう。雨の時代、雨の地球に映っているこの「同時間」こそが全てなんだと、六林男師は、無季のチカラを借りてこの一巻を一句にされたにちがいありません。
*出張で訪問した広島県府中学園の屋上プールから。
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