2016年10月17日月曜日

「秋の暮」11句 岡田耕治

秋の暮 岡田耕治

実紫しばらく色に集中す
今年藁抱っこしたまま睡りたる
頭の中で小車回すことにする
秋の暮バトミントンの声短か
一日を西に送りてかりんの実
月光の歌碑より句碑に長く居て
長き夜の息を数えて居たりけり
石の上に石の集まり秋の声
どこまでも続く階段秋日和
一本の虫の激しき欅にて
印刷の熱を持つ紙冬近し
*富山県富山市内のノーベル通りにて。

0 件のコメント:

コメントを投稿