曼珠沙華とっても痛い形して 釜田きよ子
香天集10月2日。曼珠沙華の形は様々に形容されてきました。形が印象深い句は、中村草田男の「曼珠沙華落暉も蘂をひろげけり」です。鮮やかで、美事な姿が浮かびますが、釜田さんはなんと「とっても痛い形して」と言ってのけました。あれだけ繊細に、あれだけ八方に開き続けるのは、さぞ痛いことだろうと。そう感じた作者の感性に拍手を贈ります。
香天集7月分〈追加〉
古澤かおる
捨てがたき靴の空箱夏の果
昼寝覚姉はたてがみ失いし
敗戦日元小学校の美術館
大移動したる一家の星月夜
「香天」45号の「香天集」を整理している時、古澤さんから
7月末に投句があったのを掲載していませんでした。
*京都の東本願寺前の曼珠沙華。
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