香天集1月。故郷へ向かう道の、限りなく故郷に近づいた土の道を想います。心弾ませて帰る道であったのに、今は、来れば去らなければなりません。でも、街から離れて時雨の中を歩きますと、にぎやかな声がします。それは、作者を含めた子どもたちの声です。
ちちろ虫靴から靴へ跳びゆけり 澤本祐子
香天集1月。ちちろ虫が玄関に入って来たのは、鳴き声で判りました。捕まえて、外に出そうとしますが、靴から靴へ飛び移って、思うようになりません。遊びに来ていた子どもたちも、玄関にきて一騒ぎ。今日はこのままにして、ちちろの声を聞くことにします。
*大阪教育大学柏原キャンパスの山茶花。
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