2017年1月17日火曜日

「寒の水」18句 岡田耕治

寒の水 岡田耕治

真っ先に居酒屋へ着き仕事始
一つずつ話の変わる風呂吹よ
トーストに紅茶を蒸らす七日かな
次に会う日時の決まり初暦
焼香に包まれており日脚伸ぶ
できたことばかりを並べ初日記
減らすだけ減らしてしまい初鏡
柚子の実に焼鳥の皮香りけり
それからの音聴いている日向ぼこ
初夢や人に何度も話したる
ワイパーを付けずに散らし寒の雨
退職の時が育てる大根かな
飲む前に飲み一杯の寒の水
寒の水その中に眼を置いてくる
鋤焼やぐつぐつと鳴るほどにして
新海苔や口内が荒れ始めたる
ワックスを掛けそれからの時雨かな
羽蒲団強く力を入れて抱く
*天王寺からの月。

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