ハンモック 岡田耕治
夏鴉鳴く直前へ近づきぬ
胸の毛を吹かせていたり燕の子
ハンモック何時も初めて乗るように
横笛の瞳がわたる祭舟
夏灯鯛の頭を食べ尽くす
描きけり紫陽花よりもあざやかに
頭の上を追い越してゆく水馬
舌鮃食卓のベル鳴らしけり
茹卵黄身のどろりと汗ばみて
脈搏の集まってくる樟若葉
もう一本ビールを頼む頼まない
扇風機顔に七つの穴がある
胸の毛を吹かせていたり燕の子
ハンモック何時も初めて乗るように
横笛の瞳がわたる祭舟
夏灯鯛の頭を食べ尽くす
描きけり紫陽花よりもあざやかに
頭の上を追い越してゆく水馬
舌鮃食卓のベル鳴らしけり
茹卵黄身のどろりと汗ばみて
脈搏の集まってくる樟若葉
もう一本ビールを頼む頼まない
扇風機顔に七つの穴がある
夏の庭それぞれ食べるもの決まり
紫陽花を切って静かにしていたる聴き手から訊き手に変わる目高かな
*父の日、岬町小島にて。
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